高所恐怖症の克服法

高所恐怖症の克服法について

高所恐怖症の克服方法としては、「高所に慣れる｣ことが唯一の対症療法という考え方が基本です。

広場や狭い所を怖がるというのは、かなりの脅迫観念を伴なう重い部類の精神症ですが、高所恐怖症については、どちらかというと恐怖に慣れることのできる恐怖症です。

高所恐怖症は、今までの生活環境だとか、性格であるとかの原因を必要としないので、ごく普通の人が健康な状態でいても、明日にでも発症する可能性をもっているものです。

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登山をしたら、山頂ではすごく強い風が吹いており飛ばされて落ちそうな気分になったとか、有名な観光名所の海岸絶壁に立ったら、海へ引き込まれそうな感覚に襲われたなど、そんな不安感が後日何気なしに再び同じ不安感が襲ってくる。

そんな不安状態が繰り返されて、定着してしまうわけです。

ですから、高所恐怖症の対症療法となると、訓練を繰り返して高い所に｢慣れる｣ことしかありません。

一つの例として、ビルの３階以上には上がれないという人がいるとすると、気分が落ち着いているときに、援助者と一緒に１階から２階へ、そして２階から３階へと感覚をトレーニングしていきます。

その後は援助者なしで一人で登らせるという簡単な療法ですが、効果があります。