対人恐怖症の原因

対人恐怖症の原因について

社会からの孤立

農耕民族と言われる日本の風土の元で、仕事、学校、近所といった集団から自分が孤立してしまうことは、社会から排除されたと言っても良いくらい重大視されているところに、日本では特に対人恐怖症が多く見られる原因の一つです。

また、最近では特に若い人が対人恐怖症・対人緊張症で悩む人が増えています。

人とのおつきあいで異常に緊張してしまい、家に帰るとぐったり。人との接触をさけていくうちに、だんだん孤立してしまう。

気がついたら学校にも行けない、会社も休みがちといった窮地に陥っている。

この症状にかかった人の辛さは「外から見た目には、ごく普通の元気な人」に見られることで、緊張して話もできず、こわばって頭の中は真っ白といった状態は、およそ相手からはわかりません。

「この人、私（僕）のこと、どんなふうに思っているのかしら」
「私一人が場をしらけさせているんじゃないかしら」など。

そんなことが気になって話しを楽しむことができず、友だちの輪のなかに入っていけない。

誰にも言えない、誰にもわかってもらえない、はた目には元気そうにみえるからこそ、よけい辛さが大きくなり、原因が悪化します。

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純粋で正直

対人恐怖症・対人緊張症の人は計算して話すということが苦手です。

相手によって「この人とは挨拶だけ」「この人とは趣味の話しまで」「この人には心の悩みを聞いてもらっても大丈夫」といったように、判断して話す事が出来ず、
誰とでも親友やお母さんと接するときのように、心を割って誠実に接しようとします。

また状況を計算に入れて、ということも苦手です。

職場でしないほうがいい話しもあるし、そばで聞かれたら不味い人がいることもある。また相手が急いでいる場合もあるし、落ち込んでいることもある。

相手の様子をみて、状況を判断して、自分の話を持ち出すということができないため、心に思ったことを、すぐに口や表情にだしてしまう。

本人はそうすることが誠実であると思うのだが、しかしそれが相手に違和感を与えてしまっている。

相手の様子がおかしいのは「自分が悪いから、場をしらけさせている」と、思いこむ。それだけ純粋で正直な人と言えます。