恐怖症の症状

恐怖症とは、通常では大して恐れる必要のないもの（状況や場面）に、異常に激しい恐れを持ち、情緒的に圧倒されてしまっている状態の事を言います。

症状そのものは神経症だけではなく、精神病など色々な疾患の中にも見られますが、恐怖症状のみが中心となって症状にでるものを恐怖症と呼びます。

不安障害の中にも広場恐怖、社会恐怖、特定恐怖の３つが分類されており不安障害と密接な関係があることが解ります。

対人恐怖の他に、動物や台風などの自然に対するもの、血を見たり注射されると失神するなどの外傷によるもの、狭いところが苦手などの状況によるものや、その他に起因する様々なタイプがあります。

本人はその状態が行き過ぎていることは理解していますが、極度の不安のために恐怖を避けているものがほとんどで、時には非常に強い恐怖を感じながら耐えている場合もあります。

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恐怖症の診断基準としては、学業的、職業的、社会的に障害に悩まされているもので、恐怖症に強い苦痛を抱えている期間が６ヶ月以上あり、他の精神疾患では説明できない場合に恐怖症と認定されます。

実際にこの恐怖症の患者の多くは、普通の人々に知られないように病気を隠し、気を使って暮らしていますから、他人から見れば病人には見えないのですが、それだけ本人の状況や悩みは深刻です。

症状としては、本人の恐怖の対象に遭った時、恐怖刺激によりパニック状態に陥り、パニック発作を起こすこともあり、叫んだり、走って逃げたり、失神したり、泣いたりと通常の人の反応をはるかに超えた状態を指します。